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いしだあらた

毎週日曜 午後12時30分 更新 年度内はとりあえずそれで頑張ります

ライブ感想(THE NOVEMBERS)/感想(ONE OK ROCK・dip)/視聴アニメ(ふたりソロキャンプ・グノーシア・とんでもスキルで異世界放浪メシ・俺は全てを【パリィ】する)

 師走です。
転居で八倒でしたが、ようやく落ち着きました。
この数日間なにやっていたんだ?って話ですが、インスタグラムのストーリーズでコソコソ進捗や現況を発信しつつ、また色々と贅沢な悩みだったり、楽しみだったりを抱え込んでおります。
これまで週間更新としていましたが、来年度からは月イチの月刊連載になるかと思います。やはり学生時代とは違って、社会人となると難しいものは難しかった。悔しいが認めるしかあるまい。
 では、ここ連日での出来事を。

◆11月20日「THE NOVEMBERS 20周年 Your November」



 俺の偉大なるロックスター、THE NOVEMBERSの結成20周年を記念したライブ公演が、渋谷公会堂にて行われました。わざわざ有給を使わなくても公演前に会場へアクセスできるようになったので、仕事終わりの酒盛り的なノリで渋谷へ。やっぱり人が多すぎて、都内はあまり好きになれない(元都民の帰化型埼玉県民)。チケットを提示してチラシとパンフレットを貰い、20周年ライブに向けての各メンバーのインタビューを読みながら開演待ち。実に3年ぶりのノベンバでしたが、座席は1階席の真ん中というベストポジションということもあり、すでに期待値爆上がり。セットリストとともに思ったことをメモ書き。
01.Hallelujah
 目の前に薄いカーテン。ぼんやりとシルエットが映る中で開演。雲一つない橙色の景色と、力強いエネルギーを感じる。
02.GIFT
 カーテンがクロスしながら開き、スモークが雲みたいに観客席へ駆け巡る。冬の乾いた青空を仰ぎながら聴いている曲で、とてもお気に入りです。聴けて良かった。
03.美しい火
 これもお気に入りです。約束ばかりに囚われて自由の利かない生活から解放してくれるよう。
04.Morning Sun
 ライブで聴くのは初。近年の曲は拳を上げたりする人が多く、この楽曲もライブ化けするとここまでエネルギーに満ちたものになるのだなと、圧巻。
05.Rainbow
 きました。第一幕のエンディング。終わりの先に新たな始まりを予感させる前半戦の締めくくり。最後の爆音はやはり気持ちがよくて最高。
06.アマレット
 イントロのドラムソロで「もれはもしや"心ひとつ持ちきれないまま"…!?」と思っていたら、アマレットだった。ここで予想外に炎の演出(かがり火)があるとは思わず、ちょっと思考回路が止まった。照明の演出が良き。
07.Misstopia
 最初のころはパッとしなかったけど、今では歌詞が好きで、カラオケでもよく歌わせてもらってるミストピア。無意識でもイントロで「次ミストピアだ!!」って気づくと胸がアツくなりました。
08.Angels
 ノベンバはイントロで引き込むのが上手すぎる。オープニングでもなければ、エンディングでもない、通過点のタイミングでこの曲が来るとは思わず。やっぱりベースのウネリや間奏がカッコよくて好きだ。
09.dysphoria
 待ちくたびれた!今回の数少ない暴力枠。ケンゴマツモトとこばさんのギターソロバトル、ありがてぇ。Misstopiaのアルバムを持ってなかった頃にYouTubeで見つけた曲だけど、曲も歌詞も歪んでてお気に入り。ヘドバンできる。
10.Hamletmachine
 At The Begining より。「花束を抱えて~」からの解放される瞬間で腕が上がる。これもライブ化け。
11.再生の朝
 セルフライナーノーツかなにかで見かけたんですが、この曲はこばさんの言う通り、力強さがある。夜明け前は一番暗いと言いますが、それが徐々に太陽のまばゆい光を伴いながら新しい今日を迎えられる。とてもシンプルな構成ながらも自分の中ではかなりの名曲です。
12.Ghost Rider(Suicide Cover)
 いきなり夜になった。こばさんが煽り始める。会場のテンションもアガる。前のめりなリズム(マイナステンポ的な)なのに、それでもバランスを保つリズム。
13.楽園~KANEDA
 ふたたび炎の演出。渋谷公会堂がアフリカのジャングルに早変わり。なにを食べたらこんなイントロを思いつくんだろうって、いつも不思議に思う。「ジャガジャガジャガジャガ」「ドンツクドンツクドンツク……」自分が知らないだけで、こいういうリズムの楽曲にもジャンルはあるんだろうけど(レゲエなのかな?)、結構不思議な感じ。そして楽園が終わると次は芸能山城組カヴァーのKANEDA。やはりやってくれた。この一曲を20周年に持ってくるってことは、やはり彼らにとって重要なポイントなんだなって。とても楽しかった。踊れる。
14.New York
 ノベンバで数少ないダンスナンバー。ハンドマイクに抵抗があったというこばさん、身振り手振りの動きがすごい好きなタイプなので、3年ぶりに見れてよかった。
15.BOY
 リリースツアーは諸事情で不参加だったので、聴けたのが嬉しい。暴威。どことなく感じるエスニックな雰囲気。なぜだろう。アルバム手渡し、またやってくれないのかなぁ。
16.今日も生きたね
 やはり、これが暴れ続けた末のしめくくり。何十回と聴いたアンセム。ボロクソに汚れている身だけど、まだこの曲を聴くのを許されているのは幸か不幸か。今日も俺は生きたんだな。
 メンバーはスーツ姿で白黒がパキッと決まっていたので、無駄に飾らず、シンプルに、それでいて柔軟に。そんなひとつの「ある完成系」を目撃した公演でした。「今日も生きたね」が終わったところで、こばさんがメンバーに耳元でなにかを伝えている。
小林「最後にいちばん大きい音を出します」と宣言して、アンコールの幕間を設けず、そのまま次のラストへ。
en.いこうよ
 俺の中での「ラストの一曲」で「デカい音」と言われれば、思いつくのは「黒い虹」か「いこうよ」の二択。今回は、一生に一度の20周年記念ライブということで、メンバーは「いこうよ」をチョイス。とはいえ、どちらに転んでもおいしいことの変わりはないわけですが、独り身になってもなお、彼らはそこで音を鳴らし続け、力強く「俺たちと一緒にいこうよ」と導いてくれることに救われる。
 最後の一音が鳴り終わると、鳴り止まぬ拍手。4人全員で肩を組みお辞儀、そして手を振って裾にはけていく。あっという間に公演は終了し、その余韻に浸りながら、大混雑の渋谷をあとに、埼玉へと帰還しました。

◆11月23日~30日「転居」
 ジャーナルの更新が止まったのは大体これのせい。これに伴うローンの一括返済だったり、電気ガス水道やネットの件だったり、荷造りだったり、不要となる粗大ごみの処分だったり。自力で持っていける分の荷物であれば、旧宅と新居の間を野田線利用で2~3往復しながら運搬するなど、半分人海戦術でした。
 一番困ったのは、オタクグッズ(主に漫画・同人誌・DVDで段ボール8箱分)の処遇で、こちらは残しておきたい本と、読まないから売りに出したい本とで分別し、某アニメ系古物商に引き取ってもらうことに。
 家財もただ粗大ごみで回収するのはもったいないってくらい、キレイな状態で損傷もほとんど無いため、忌避されがちな検索エンジンのスポンサー欄から、胡散臭そうな買取査定を依頼。いや、胡散臭いかどうかはこの際関係なくて、高価買取を謳っている会社ですが、お金はどうでもよくて、とりあえず「家財がセカンドライフを送れるならそれでいい」って気持ちで、現在予約をとって、後日の訪問査定待ちとしました。当日はどうなるのか、不安半分・期待2分の1。
 さらにはブラックフライデーも重なったので、新居に引っ越したんだから、今回はインテリアに拘ろうとの一心で、家具の入れ替えも実施。去年ぐらいからスキマ時間に愛読している「Goodroom journal」に影響されて、オタクながらも住み心地の良い部屋作りに手を出してます。なのでシン・石田邸は現在、レトロフューチャーしつつ、家具の色を統一した部屋へと変貌を遂げつつあります。昭和の裸電球のみの照明、暖色ライトで統一した部屋、ホテルライクを意識した間接照明やライトスタンドの選定など…。艦これの提督室に近いデザイナーズ物件みたいな部屋なので、ゆえに特定されやすく写真で全体を見せられないのは残念。
 イマジナリーフレンドの千尋・純恋、好きな艦娘の皐月や電、ネヴァダ、たとえ好きな相手が二次元のキャラだとしても、そのキャラたちが実在していて且つ、他人に部屋を見られても雰囲気を気に入ってもらえる、そんなテーマで部屋作りをしていきます。趣味がまた新たに増えてしまった。

◆11月30日「4月の環状線 往復編 公開」
 月イチでお送りする、長編ボイスドラマ・第3話です。

学生時代の片道編が終わり、ふたりは大人になりました。
今回よりあらたに、純恋の上司役・後輩役として、新規キャストが二名解禁となっています。
 最終回は年末の28日21時、公開です。
こちらもお楽しみに。

◆感想(ONE OK ROCK「DETOX」・dip「HOLLOWGALLOW」)

 ONE OK ROCK「DETOX」

01:NASTY
02:Dystopia
03:Tropical Therapy
04:Delusion:All
05:Party’s Over
06:Puppets Can’t Control You
07:Tiny Pieces
08:This Can’t Be Us
09:+Matter
10:C.U.R.I.O.S.I.T.Y. feat. Paledusk and CHICO CARLITO
11:The Pilot </3
 明確な「コンセプトアルバム」といった感じです。「人生×僕=」を重いアルバム(=シリアスで暗い)と捉えていましたが、こちらは新しいタイプの重いアルバムでした。和訳サイトを覗きながら聴いたりもしました。音作りがアメリカ大陸のスケールなのは変わらず、歌詞はどこの国ともとれない、攻撃的且つ、社会に対する自己主張、危機感、集団に飲まれず"個"として生きる意味をtakaなりに表現したのがDETOXなんだなと。どの曲も一級ですが、気に入ったのはM3「Tropical Therapy」とM8「This Can’t Be Us」、M11「The Pilot </3」あたりか。アルバム全体が硬派で鋼のような曲ばかりと思えばそうでもなく、相変わらず家族のことを歌ったトラックもあるので、takaはどこまで行ってもも「愛情を忘れない」んだなって感じました。
 dip「HOLLOWGALLOW」

01:kauteater
02:labo
03:self rising flower
04:for never end
05:hollowgallow
06:perverse
07:nicked lake
08:the place to go
09:slan
10:il faut continuer
11:traffic
12:eva
 フロントマン・ヤマジ曰く「明確なイメージやメッセージがないから売れなかった(要約)」。それでも彼らの奏でる音楽は、「年を重ねても演奏しやすい」を気に留めながらコンパクトに、しかしエフェクターを多用した唯一無二の世界観を構築しており、歌詞というよりは音作りにハマる部分が多い。お笑いでもNON STYLEの石田明が「ベタこそ一番ウケる」と申していたように、4ビートのリズムを長々刻みながらも、その要所要所でそこに見合った音を演奏していく、エフェクターを駆使していく。dipはいわゆる"「邦楽」を下地としているもの"と自分は考えてますが、そこに洋楽としてのスパイスが加わって、より楽曲が個性的に化けたんだなって思います。なぜ好きになのか?って問われたら、理由はわからない。けれど、なんか音がとてもいい。
 「TIME ACID NO CRY AIR」「HOWL」「AFTER LOUD」「I'll」も、なぜかわからず不思議とハマってるんですよね。dipを知ったキッカケは、前述したTHE NOVEMBERSが品川グローリアチャペル(教会ライブ)で Human Flow をカヴァーしてたから。歌詞の意味はわからなくても、なぜか好きになる要素があったんですよね。きっと心の底で面白いって思っているのかもしれない。
 ちなみにこちらのアルバムでお気に入りはM2「labo」、M5「hollowgallow」、M6「nicked lake」など。たまに倦怠的に浮いたりすると聞きたくなる「ヒnazis(TIME ACID NO CRY AIR)」なんかもオススメしたい。

◆視聴中・視聴済みアニメ(ふたりソロキャンプ・グノーシア・とんでもスキルで異世界放浪メシ・俺は全てを【パリィ】する)
「ふたりソロキャンプ」

てっきり1クールかと思ったら2クールだった。
ゲンさんと芹澤花夏の関係性よ~~~。おまえら~~~。
青春とはまた違って、大人になってからのこういう関係を描いたドラマパートは、4月の環状線でも別の形で作っているので、かなり引き込まれてしまった。
もちろんキャンプギアの沼にハマる気持ちもわかれば、ゆるキャンで覚えたアレコレの復習にもなったりと、楽しませていただいた。
やっぱりキャンプ=免許必須という先入観を払しょくしてくれたのはデカい。
「グノーシア」

 めちゃ面白い。8話でのククルシカ騒動は、今まで出血演出が無かっただけに、かなりのスプラッタ・ホラーでした。と思ったら次は主人公が遂にグノーシア(人狼)視点。今までのループではセツがグノーシア汚染されていた世界線があったものの、主役が敵に回るのは、次回どう活動するのかがまったく読めず、逆に期待値がすごい上がります。
 前半はループを繰り返しながら、新キャラを少しづつ登場させることで「顔と名前」を認識させる、視聴者側にとってわかりやすい展開。シピがグノーシア化した時は心が痛かったよ…ネコチャンまで犠牲になるのがな…。
 時雨がEDタイアップで見始めたんですが、お気に入りはセツとジナあたり。ラキオはなんというか、嫌な感じの割に気づけば居るだけ謎に安心感。自分自身ではよくあることだけが、最初は「全員微妙」に感じても、最終的には「みんな好きになっている」という、まるでリマ症候群みたいな。ひぐらしの時も同じ気持ちだったので、無限ループモノはある種お気に入りのジャンルなのだろうか。
 ユーリのグノーシア化でどう動くのかが楽しみだZE。
「とんでもスキルで異世界放浪メシ」

相変わらず飯テロ。フェルが幸せそうでなによりだし、スイとドラちゃんが居ることでホッコリ。エルフのギルドマスターがドラゴン狂いだったり、副ギルドマスターの苦労だったり色々絶えないなと思ったが、ED後の「異世界おかわり劇場」でしっかり〆てくれるので、読後感はしっかりして尾を引かないから、心が優しくなれる。
 そして3Dとロトスコープを駆使した調理パートはいつ観ても完成度が高く、リアリティがあって、観てるだけでも幸せですわ。
「俺は全てを【パリィ】する」

 勘違いが続いたまま話がどんどん進む、アンジャッシュのコントが3か月続いてるみたいな感じ。みんなモノローグで考えるキャラが多くてなかなか口に出さないから、そんな状況が巡り巡ってギャグ時空とシリアス時空の不思議バランス。奴隷だったロロがツッコミに回りそうな気配だったけど、逆にうまく抱え込まれてしまった。ヒロイン二人も「可愛すぎず」だったので、深く考えなくても安心して観ていられた。これが令和のエンタメか。
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