◆新作動画告知
新作動画です。よろしくお願いします。
◆東武8111F
ヘッドマークが外れたことで、GWの春日部駅先は凄いことになっていました。
写真は、運用開始直後のHM未装着の姿。夜とはいえ、これに加えて朝にもワンショット頂いているので、今更外れたところで……とは思っているんですが、いざ見かけるとソワソワしてしまうもの。今はそんな8111Fを撮るより、可能な限り「見る」「乗る」に徹しています。乗車することが、野田線沿線民としてできる「関東私鉄のレジェンド」への最大級な敬意だと俺は思うから。
◆ネパール料理を食す
今回は、コンパクトな「ダルバート」と「パニプリ」。以前ディードの手食に挑戦した際、ライスをサービスして頂いたのですが、あまりうまくいかずスプーン掬いでギブアップ。
この日は金曜日でカレーの日。だったので、ライスにカレーをかけて混ぜて食べましたが、その時にライスとルーがいい感じに合わさると"トロみ"が出て、くっついていたライスが1粒1粒分離していたので「もしかしたら、混ぜれば手食でも指に米がくっ付かず食べられるんじゃないか?」とふと閃きました。でもちょっと怖いので少しずつ練習するしかない。
以前食べログで低評価に「カレーがぬるくて残念」と書いてありましたが、インドやネパールでは現在もカレーなどで手食文化があるので、"手で食べる"からこそ熱すぎないルーを提供しているんだなと改めてお国柄を感じたり。
ちなみにパニプリは、中央のピリ辛いスープを穴の中の野菜に注ぎ、一口でガブッといきます。寿司みたいですよね。
この日は、店主がこちらの食後を見計らっていたのか、「チャイ」を出してくださりました。残業してたので、ミルクティーやココアみたいな甘味が身に沁みました。優しい気持ちになれる。嬉しい。
◆音楽の話
憂鬱になれるバンド、トリッキーな曲、エグい音圧で圧倒するライブ、ライブ化けの宝庫。
Syrup16g「ニセモノ」
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「あなたのシロップはどこから?」と聞かれると、本格的に聞き出したのは、当時のラストアルバムだった「Syrup16g」でした。それよりも前に、TK from 凛として時雨 が開催していた Error for 0 というライブの対バンで「Syrup16g」を知ったのがそもそもの始まり。なので、シロップというバンドで初めて聞いた曲は実質「i'll be there」です。
Syrup16g「I'll be there」
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スッと入ってくる心地よいリズムだったので、スルメのように後々気になって聞き始めたらハマったとう流れ。特にこの日のライブで一番印象に残った歌詞が「死んでいる方がマシさ、生きているよりマシさ」だったので、後々検索してから、シロップというバンドの系譜を前後にたどるようになり、気づけばぷっしろ応援団の一員に。
Syrup16g「生きているよりマシさ」
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五十嵐隆という男を知ることで、人生観が変わったのも事実だし、それは良くも悪くも、自分自身を追い込むことになるんだけど、その度に彼の歌詞にハッとさせられ、心を軽くさせてくれ、ささくれ立った気持ちをなだめさせられ続けました。晩秋(=生命・生活の終わり)を感じさせる scene through や、気だるくやる気に満ちない時に聴く正常や不眠症はよく効いた。
Syrup16g「scene through」
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バンド解散時のラストアルバムの終盤の曲ともあって、飛び降り自死するときの優しい走馬灯だなと思う。イチョウ並木の住宅街がよく似合う。
Syrup16g「正常」
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Syruo16g「不眠症」
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これらの楽曲は「HELL-SEE」に収録されているけれど、アルバム単位で好きな曲がてんこ盛りなので、ここでは紹介するのにちょっとスペースが足りない。いずれ細かく紹介できたら院だけど、かなり昔の感覚なのでしっかり言語化するのに難しいな。
Syrup16gは、心の風邪薬だ。病んでるときは聞いてくれ。
つづいて、People In The Box。彼らを知ったのは東京喰種で主題歌をしていたのがキッカケ。あとネット上にNEVERまとめというサイトがかつてあって、そこでPeople In The Boxというバンドのアルバムを要約して紹介しているページがあったから。より強く興味を持ったのはそれ。当時はゴリゴリのロックな曲を好む人間だったので(高校生~大学生にかけてはFalilvや時雨といった激しい系)、ぶっちゃけると当時は「翻訳機」も「聖者たち」も刺さらなかった。何が刺さったかというと、「旧市街」。
People In The Box「旧市街」
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これを聞かずしてピープルファンは名乗れない。今や代表曲。ポエトリーリーディングで始まり、中途半端なタイミングで歌に変わる、変拍子もそうだが、あらゆる意味で圧倒された一曲だった。この衝撃、今や普通に当たり前のように色んな音楽で聴くことができるが、単調で聴きやすい「商業ロック」な曲が多く出回っていた時期だったと思うので、そこで「旧市街」とかいう残響からデカい角砂糖と衝突事故。これキッカケにピープル沼へと落っこちていきました。
People In The Box「サイレン」
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このバンドとも付き合いが長いので、文章は思いっきりはしょるが、ピープルの楽曲はパズルだ。歌5拍子、リズム3拍子のポリリズムは今や当たり前だが、波多野という男はギターと歌唱でそれぞれ別拍子で歌いやがるんです。曲を聴いてて酩酊してしまうのは、そのせいかもしれない。意味不明な歌詞も相まって、気持ち悪さ全快で、それがいいんだ。そして読後感に近い憂鬱な気持ちを同時に持ってきてくれる。
People In The Box「海抜0m」
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夏の涼しさを感じられる「季節性」を孕んだ曲も特に好きだ。ピープルの楽曲は、アルバムごとに色がある。シロップは常に3ピースで、共感できる歌詞があるからこそ「新しいことを全くしなくてもずっと聞いていられる」タイプ。逆にピープルはアルバム毎にコンセプトがあり、うねるように変化する。進化しているわけじゃないけど、演者が観客を虜にするのがすごく上手い人たちだと感じる。どこかしらに「ラーメンズ」の雰囲気がある。
People In The Box「さまよう」
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夏のさわやかさでは翻訳機もそうだが、圧倒的に好きだなと思うのはこの曲。「彼女を守るのは君だけの使命」という、比喩もなくストレートに表現されたこの一行の歌詞がしびれさせるし、楽曲全体の柔らかいアコースティックやエレキギターの音色がたまらない。
People In The Box「気球」
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真夏、灼熱の真夏、中東を感じさせるアルバム「Weather Report」も好きだ。
このアルバムは
全21曲70分を1トラック とかいう上級者向け。不思議なマイナー調のメロディ、よく聞いてみると「砂漠」と「大砂漠」で同じ曲が使われながらもアプローチが全然違ったり、真夜中、夏至、潜水といった聴く側の想像力を無理やりダリの世界に持っていくような、ミステリアスで謎の多い古代遺跡を探索しているような錯覚。面白過ぎる。最後は「食事をしようよ」で気球が着地します。聞き出したらラストまで止められない。すごい。
People In The Box「砂漠」
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イントロの落っこちてくる感じのメロディ。
ここで紹介したいのだけど、ウェザリポはネタバレさせたくないから、あえてこれ以上は載せない。
People In The Box「螺旋をほどく話」
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聴いてくれ、このミニマムなロックを。繊細で細やかな手数に圧倒されてくれ。ある種芸術だ。歌詞にも注目。
THE NOVEMBERS。これは一口で済ませます。
なぜか、思い入れが深すぎて全部紹介すると絶対終わらない。初期だけにとどめる。
THE NOVEMBERS「こわれる」
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THE NOVEMBERS「she lab luck」
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初期の名曲、超キてる小林裕介という男の狂暴性。誰かが言っていたけど、当時のノーベンバーズは「シロップが狂暴化した感じ」と言っていた。的を得ている。けれど彼らの惜しいところは、こういう激しい曲をプロモーションし、バラード曲をリスナーが聴くまで伏せているということにある。実際ノベンバはバラードでも激しい曲でもハズレが無い一癖も二癖もある金属バットみたいな曲ばかり。
THE NOVEMBERS「ア_-オ」
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読後鬱。歌詞が少なくて、情報が限られているからこそ、不安になる部分を掻き立てられる。伝えたいことが伝わらないからギターをがなり立てて叫び倒してる。とにかくこの曲は辛い気持ちがデカい。落ち込める。ちなみにこの曲は読みが「ア↓オ↑」らしい。「_」と「-」が音程を表しているものと思われる。
THE NOVEMBERS「dysphoria」
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ヘドバン必至。特に間奏のケンゴマツモトと小林裕介のギターが押し合いへし合いしていてエグい。歌詞は何言ってるかわからないけど、恨みつらみがこもってる。ひねくれている。ノーベンバーズは一曲ずつ紹介するというより、アルバム単位で聴いてほしいと思う。凛として時雨よろしく、彼らも静と動の表現がうまい。内なる暴力性を音楽にガッツリぶつけている初期の狂気的な楽曲群に対比して、綺麗な楽曲もあるのでそのコントラストを楽しむのもよい。
なにが言いたいかというと、「ノベンバ」はいいぞ。
THE NOVEMBERS「ウユニの恋人」
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