◆感想
6月6日、6年ぶりにTKソロライブへ参戦しました。俺は30代、TKは40代と、十の位がレベルアップしました。WhoseBlue を聴きこんでいたらいつの間にか6月。チケットぴあをなんとなく確認したら、一般販売でチケットが残っていたので、息を吸うように購入。購入自体は6月4日だったので、ライブ当日ギリギリに滑り込みで参戦ということに。実は直前までSyrup16gのライブチケットとTKソロでどちらを取るか、脳内争奪戦が起きており、前者は水曜日、後者は金曜日。勤務形態の都合で土日週休2日なのが決め手となり、TKソロを取ることになったのでした。
とはいえ、8日日曜日(翌日仕事)は東京喰種の公演が控えていたので、結局は翌日寝不足に陥る羽目になるんです。しかも6連勤だ。やられたね(後日風邪を引いた)。
というわけで、当日。埼玉にある職場を定時退社し、いつもとは逆方向の列車へ飛び乗っていざライブ会場へ。新橋からゆりかもめ経由でZeppDiverCityへ。既にあたりは薄暗く、雲行きも怪しい。如何にもなライブ直前の空気でした。新木場STUDIO COASTでシロップと時雨が対バンしたエラフォっぽい雰囲気もあった。
――ライブ開始直後の急な暗転が好きで、その瞬間から非現実的な世界へ連れて行ってくれるのがたまらない。6年前のあの血圧が爆上がりする感覚よ、再来。
※覚書なのでMCは順番が前後している可能性あり。
OPSE「GRANT」
1「Microwaver」
後になってこの曲の和訳が"電子レンジ"だと気づいた。つまりこれは電子レンジの歌。
TKは昔電子レンジでカジキマグロをチンしたらラップが溶けたって話をしていたから、それで後述の単語を頻繁に使っていたのだろうか。
2「クジャクジャノマアムアイア」
会場の後ろから後方彼氏面しながら見てましたが、手を振りかざす人が多い。
MC
「エキサイトしてますか?」
「僕らも…」
途中セリフが飛んで両腕広げたままフリーズするTKで観客「???」からの笑い
「(仕切り直して)エキサイトしてます!」
この時点でTKが過去一テンション上がってる雰囲気を晒しててビックリ。
カジキマグロがエキサイトしたという元ネタを知ってるとニヤついてしまう。
3「Synchrome」
ギターの手ばかり凝視してました。
4「flower」
5「phase to phrase」
いにしえの曲を披露してくれてとても嬉しい。花咲いて洪水に全部攫われる。
6「Shandy」
3人組での曲だけど、こっちで披露する機会多いよね。思い入れ強そう。
7「orbit」
今回新譜の推し曲、満を持して。後方のスクリーンに純度100%(TK本人監修)の映像が映し出されてた。
8「Dramatic Slow Motion」
中間に挟まれるバラード曲でシン…とした時にこの曲が来ると本当丁度いい。
9「Katharsis」
イントロがアレンジされてて一瞬「なんの曲だこれ?」ってなった。
10「musique」
解き放たれる瞬間がよかったです。コンパクトに中央でまとまってた演奏が、より外側に配置されてるベースとドラマーを加えて広がっていく演出に心打たれました。
MC
「わかりますか?黒のピックです」って言っても急にピックを観客に飛ばす 飛んだ方向から「うおおお」って声が聞こえた。
また急遽、ドクターストップでベースは代役のヨシダタクロー氏。1~2日で演目を仕上げてくるってとんでもねぇ人だなって思った。「ジェバンニが一晩でやってくれました」感。いやでも、ライブ終了時にTKがハグするってことはそれだけ嬉しかったんだろうなーって。ベーシストが不在でピンチなところを助けてもらったんだし。すげぇよ。
11「P.S.RED I」
めっちゃ両腕上げて煽るTK。いつにも増してテンション爆上がりなのって珍しく感じる。今日は本当にTK本人もめっちゃ楽しそう。前述の件もあってドーパミン凄いんだろうな。こっちもハラハラワクワクでした。
12「first death」
散々聞いた。チェンソーマンアニメはリアタイしてたから。デンジ達が音楽で生きている、そう思えてなんか、とても嬉しかった。これのインストバージョンだけでも凄くカッコいいから、本当歌詞が無くてもその時点で完成度が高い楽曲だなって思う。この時から既にレベルアップしまくってる、底知れねぇ男だ。観客の手拍子が印象的だった。「パンパン!!」
13「Whose World? Whose blue?」
アルバムの〆に相当する歌モノ。「お前に何ができると睨んでくる、まだ動けない」とか「こんな僕の小ささで~」からエンドに向かっていく。TKが辿り着いた境地は、果てよりも果てしなく、世界の果てを飛び越えて「どこか」へと本当に消えていきそうな感じ。そんな彼もMCで「一緒に消えましょう!」と手を引っ張ってくれたので、TKが遠くに逝ってしまうという一抹の寂しさまでもが消えていく。TKがあんなでかい声で「ありがとう!」って言うてたの初めて見た。
EN~MC
EN1「誰我為」
ワントーン低かったから「うわぁキツそう」などと勝手に心配した。いきなりハイトーンから始まるタイプの曲(12th laserとか)は特に後半になると厳しいのかなって。次の曲で杞憂に終わるんだけどもさ。
EN2「unravel」
実家のような安心感。何度も聞いた。いろんなバージョンで何度も聞いた。この10年間。名曲とはバラードという認識の強い一般人だから、unravelは名曲かと言われたら……俺はそうじゃないと思ってる。東京喰種のイメージをより強く明確に結びつけた、TKソロというプロジェクトを全世界に届けるきっかけとなった一曲という立ち位置だなと思う。
MC
"限界"を感じるよりも、"どこまでいけるか"でポジティブになってたTKまじで無理しないでね。前述のMCの時ぐらいからTK本人はかなりハイになってるのも、ひょっとしたら「これまで以上にギターヒーローTKとして、どこまで皆の前で想いを届け、還元させるか」という"人生の折り返しが近づいてきた"と感じさせる年齢故なのかなって思ってしまった。自分がそう。30代とはいえ2倍にすれば60代。人生はまだまだこれからとはいえ、折り返しの岐路に立ちつつあるんだから。
最近特にTKのその歌唱力だと、喉がいつ限界を迎えてもおかしくない状況だし、世界情勢を加味すると殊更彼自身がどのくらい生きていけるのかすらわからない。WhoseBlueがラストアルバムになる可能性だってある。ライブ自体も、「喉が枯れないか」「超絶技巧ギターテクを披露できるのはいつまでか」なんて恐怖心を内包した感じで見がちになってるし。それでも彼は「どこまでいけるのか!」と前向きな姿勢に安堵するんですよね、ヒロアカタイアップしただけにプルスウルトラしてる。本当身体と身の回りの異変には気を付けてください(ただのオタクのお気持ち長文)。
EN3「UN-APEX」
で、"限界"と"どこまでいけるのか"というワードが出たとこで、ゴリゴリロックナンバー。アニメも無事完走したので「あの曲やらないのかな」ってソワソワしてましたが、最後のトリで来るとは思わなかった。ありがてぇ……。間奏のギターがカッコよすぎる。アニソンのタイアップって感じがしない。ライブ化け凄かった。最後にはギターを放り投げ(?)、去り際にベーシスト・マツモトタクロウ氏とハグしてた。
ENDSE「ephemeral mist」
一瞬ダブルアンコール!?かと思ったけど、この曲がシメらしく、 終わるまで非常灯つかなかった。いつも通りにギターハウリングのフェードアウトでライブ終了と思った観客がぞろぞろと出ていく中、前方は聴き入ってほとんどの人たちが残ってて。自分の周辺は1名除いてほとんど会場を出て行ってました。会場の真後ろで、ほぼぼっち。この曲も終わると非常灯が点り、あらためて開演終了のアナウンスと拍手が上がるのでした。久しぶりのTKソロ、楽しかった。あと何回来れるかな。
TK「金曜の夜は大切な予定がたくさんあると聞いてます。大丈夫ですか?(腕時計のことをジェスチャー)ありがとうございます。僕たちを選んでくれて」そう言って一緒に過ごす時間を作ってくれるTKには感謝しかなく、「僕たちを選んでくれて」だなんて言われたから、自ら推しでTKを選択したという行為に対し心救われました。ええ、ほんと、こちらこそ、ありがとうございます。ずっと俺たちのギターヒーローでいてください。
21時を回ったお台場。生ぬるい風が吹いていました。余韻に浸りながらゆりかもめで新橋へ。
帰りは宇都宮線が事故で止まってしまい、帰宅は0時過ぎになりました。次は明後日の東京喰種PLAY BACK。つかの間の休息。次週6連勤だということを忘れて(白目)。
13番線に入ってきた宇都宮行きに乗り込む。この間に2本の列車が地上ホームに到着し折り返していきました。そしてこの列車は宇都宮行きの終電に。
「haze」
VIDEO
「fourth」
VIDEO
「first death」
VIDEO
圧倒的パワーを感じる。
PR