臨時快速の取材を終え、仙台へルートを戻しイーハトーブへ突入したわけですが、二日目。この日は聖地巡りとグルメ探訪ということで、朝イチで大船渡線に乗り込み、盛岡へ。
長い間親しんでいたキハ100が、いつのまにかキハ110に変わってるし、ジョイント音もロングレール化であまり聴こえず、ちょっと悲しかった。
こちらも、多分初めて乗った。銀河鉄道直通の滝沢行き。
一瞬だけ「滝沢」ってどこ?ってリアクションが。
一ノ関から盛岡って本当に長い。けれど線形がとてもいいので、701の爆音モーターは聞き放題。それでも眠気には勝てないので、ずっと熟睡していました。そしてこれも初乗車、田沢湖線。昨日は山形新幹線でしたが、今日は秋田新幹線。やっぱり標準軌って乗り心地が京急みたい。
というわけで、やってきたのは小岩井農場。かの水曜どうでしょうで、ミスターと藤村Dが対決列島をした際の岩手対決の聖地。そして平成の怪物が牛乳をリバースした地。木の本数・形・作の形状・遠くに見える牛舎…。当時からほとんど変わっていない景色でした。
再戦のために牛乳を追加で購入しに行った時の構図。
感動的です。この場所でネットフリックスを接続し、対決列島を視聴しましたが、あまりにも景色が同じすぎて、スマホのカメラ機能で対決列島を直接RECしているみたいな…生でどうでしょうを観ている感覚に陥りました。冷静でいましたが内心は大興奮です。ここに大泉洋がいて、安田顕がリバースした地面に立っていて。


宮沢賢治の碑まで見て、軽く喫茶店でケーキをいただき、ひつじのショーンを見物し、さて帰ろう…というところまで来ていましたが、バスがタッチの差で出発してしまい、次の便まで1時間以上待つことに。とはいえ、観るべきものは観たので、もうほとんど用は無いために「ただただ時間を浪費するのもちょっともったいない」。ということで、小岩井農場から、田沢湖線の小岩井駅まで歩いて戻る暴挙に出ました。
小岩井駅までのおそよ4キロ、歩いて戻る。
心の声は「4キロなら、余裕で歩ける」。
さて、ご覧の通りです。森です。行き交うのは車ばかりで、歩いている人は一人も居ません。セミの鳴き声でざわついています。思えばこれに助けられたのかもしれません。
普通に写真を撮りつつ、スタコラといつもの調子で歩いていたんですが、小岩井農場からおそよ600m進んだあたりで、
クマを目撃しました。
林道を歩いていると、ふと右下の農道に黒い気配を感じ、なんとなく首を横に振ったら――
――のらりくらりと歩いてました。
体長推定1.5メートルのクマが、
おそよ5メートル斜め前方に。
一瞬「子供のクマか?」って思ったんですが、どうやら若いヤツだったらしく、顔はハッキリ見ませんでしたが、自分と同じ方向に向かってノソノソと闊歩していました。スマホのシャッター音で気付かれたらヤバいと思い、結局撮影はしませんでしたが、「もう一頭どこかに潜んでるんじゃないか?」って、かなり焦りました。その割には止まらずスタスタ歩いて
クマを追い越しちゃったんですけど。森を抜けるまでは気が気でなかったです。
「ある日 森の中 クマさんに 出会った 花咲く森の道 クマさんに出会った」
を、そのまま再現する遭遇だった。交通量が意外とある道だったので、多分熊鈴鳴らしたら気づかれて終わる(人生が)んだろうなと思って、気配を殺していたんですが、「自分自身が風下にいたこと」のほか、「食べ物は持ち歩かず現地調達、その場のごみ箱へ」を徹底していたので、色んな条件が密接にかかわって命拾いしたのかも。

どえらい目に遭わなくて本当に良かったと振り返ってるわけですが、広大な自然を見れたのは結構ありがたい気持ちでいっぱいでした。農場まではバスに乗っていて、あまり景色が見れなかったので、こればかりは徒歩で鍛えられた俺の勝ちです(なにと闘っているのか)。若干マンダーラですが、これはこれで雰囲気あるからヨシ。
小岩井駅に無事到着し、盛岡まで戻った後は遅めのランチ。つけ麺 和 盛岡フェザン店です。
食べログ
おいしくいただきました。麺にはコシがあり、付け合わせのトッピングも多くて満足。最後は残ったつけ汁にスープを足してもらい、完食。テーブルの目の前に「つけ麺の食べ方」が描いてあったので、基本を忠実に守りました。
最後に北上駅で呪術廻戦の聖地を見物し、二日目の旅は終了です。新幹線ホームは西陽が差していて、最高にエモでした。大船渡線がもう少し遅くまで走っていればなぁ…。
そして後日、小岩井農場にも聖地があったらしく、見逃してしまったのはちょっと痛手だった。
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